★歴史
両刃カミソリはキング・キャンプ・ジレットが開発し、1903年に販売した。
製造・販売を開始した1903年の売上は剃刀が51個、替刃が168枚に過ぎなかったが、飲料などのオマケとして本体を無料配布したところ、翌1904年には9万個の剃刀と12万枚の替刃を売り上げ、次第に軌道に乗り始めた。これは「剃刀と替え刃のビジネスモデル」と呼ばれ現代ではインクカートリッジなどにも応用されています。
現在では両刃カミソリはメーカーにとって儲からないものになってます。
ホルダーは何年でも使えるし、替刃は安いもので一枚10円くらい、しかも共通規格になっていて色んなメーカーで互換性があります。
だからメーカーはカートリッジ式のカミソリを売りたいのです。ジレット・フュージョン5とかシック・ハイドロ5とか。
両刃カミソリを発明したジレットでさえ現在のウェブサイトにはひっそりとたった一つの両刃カミソリがラインナップされているだけです。
余談ですが、古いジレットの両刃カミソリを集めているコレクターもいるようです。
ビンテージ・ジレットとgoogleで検索すれば出るわ出るわ。
★肌に優しい
私の話で恐縮ですが、ジレットのカートリッジ式のカミソリを使っていた頃、肌荒れに悩まさ続けました。
実際、皮膚科を受診したこともあります。(保湿しろと言われて帰されましたが)
両刃カミソリを使いだしてからは、全然肌荒れしなくなりました。
これはどういう理屈なのかは、私にはよく分かっていません。
単に一枚刃の方が肌を削っていないからかも知れませんし、剃った毛の断面が一枚刃の方が理想的なのか。
★お財布に優しい
両刃カミソリのホルダーは何年でも使えます。
替え刃は安いもので一枚10円くらい、高いものでも一枚100円くらいです。
一枚の刃で何回か剃れます。
ちなみにカートリッジ式の替え刃は一つ200円以上はするでしょう。
かかるコストは1年5年10年で大きく変わってくるでしょう
★環境に優しい
プラスティックフリーだから環境に優しいです!
そもそもプラスティックが環境に対して本当に悪なのかは置いといて
意識高い系の人たちは、この「プラスティックフリー」という言葉を伝家の宝刀のように使います。
レジ袋の有料化には少し嫌気がさしています。
★工芸品
両刃カミソリには100年以上の歴史があります、だから何十年も作り続けているメーカーが何社もあります。
長年作り続けられていることによってデザインも洗練されています。
私は所有する数十個ある両刃カミソリを陳列して眺めて楽しんでいます。
眺めるだけでなく使います。
剃り心地がカミソリごとに違うのです。
その日の気分によって使うカミソリを替えることも魅力の一つです。
★堅牢性
カートリッジ式のカミソリを使っていた時代の私の話なんですが、銭湯で頭と顔を剃っている途中にカートリッジのプラスティック部分が壊れて使い物ならなくなりました。
私は、半分だけ剃った頭と顔で銭湯から帰ることになりました。
オール金属でできている両刃カミソリにはこのような生命の危機の可能性はほとんどありません。
★出血
初めて両刃カミソリを使ったとき、顔と頭を6ヵ所くらい切って血塗れになりました。その後も何回か切りました。
今でも攻撃的なカミソリを使うと切ることもあります。
これは、テクニックの問題です。
日に日にシェービングテクニックが上がって切らなくなってきます。
★替刃
現代では両刃カミソリ用の替刃は何十種類もあります。
私も最初の頃は替刃による違いなんて気にしていなかったのです。
ホルダーによる違いばかりを気にしていました。
なんとなく違いがあるのに気付きだしてからは、ホルダーと替刃のマッチングを楽しめるようになりました。
でも、具体的にこの刃はどうとかこうとか言えるほど詳しくはないです。
一枚の刃で何回剃れるかは、人によって違いがあるようですし、刃の種類によっても違います。
引っ掛かりがあったり肌が引っ張られるような感覚があると替え時です。
人より剃る面積が多い私で一枚で2〜5回使います。
知り合いのおじいさんで一枚で1年使うという強者もいます。